住宅 住宅ローンの基礎

住宅ローンの繰り上げ返済、いつやるべき?タイプ別の違いと判断基準を解説

当サイトの記事では、商品・サービスの紹介にアフィリエイトプログラムを利用しています。

HIRO

30代の経済産業省登録の中小企業診断士。日々の家計の節約術・決算資料から投資に役立つポイント解説を発信します。 妻と3歳の子どもの3人暮らし。夫婦でサイドFIREを目指してます。

住宅ローンって、繰り上げ返済した方がいいのかな?ボーナスが出たら一部返しちゃうのがいいのか、それとも別の使い道を考えた方がいいのか、正直よく分からなくて・・・

この記事では、繰り上げ返済の2つのタイプの違い・住宅ローン控除との関係・判断基準を、住宅購入を検討中の診断士が整理します。

住宅ローンの繰り上げ返済について、

  • 「期間短縮型」「返済額軽減型」、何が違うのか分からない
  • 住宅ローン控除を受けている間に繰り上げ返済していいのか不安
  • 早く返した方がいいのか、それとも別の方法で資産を増やした方がいいのか判断できない

繰り上げ返済には2つのタイプがある

まず前提として、繰り上げ返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2つのタイプがあります。

繰り上げ返済の2つのタイプ

  • 期間短縮型: 毎月の返済額は変えず、返済期間を短くする。利息の軽減効果が大きい
  • 返済額軽減型: 返済期間は変えず、毎月の返済額を減らす。家計の負担を軽くしたい人向けで、利息の軽減効果は期間短縮型より小さい

YU
同じ金額を繰り上げ返済しても、選ぶタイプによって効果が変わるんだね。
HIRO
そうなんだよね。利息を減らす効果を最大化したいなら期間短縮型、毎月の家計を楽にしたいなら返済額軽減型、というのが基本的な使い分けになる。ただし、次で説明する住宅ローン控除との関係で、期間短縮型には注意点があるんだ。

住宅ローン控除中の繰り上げ返済、注意点は?

HIRO
住宅ローン控除を受けている間の繰り上げ返済には、見落としやすい注意点があるんだ。

住宅ローン控除の控除率は0.7%(2024年以降に入居した場合)です。そして、控除を受けるための要件の一つに「借入期間が10年以上であること」があります。

YU
それが繰り上げ返済とどう関係あるの?
HIRO
期間短縮型で繰り上げ返済を続けると、残りの借入期間が10年を切ってしまうことがあるんだ。そうなると、その時点で住宅ローン控除を受けられなくなってしまう。せっかく利息を減らそうとしたのに、控除という別のメリットを失ってしまっては本末転倒だよね。

一方、返済額軽減型は返済期間そのものは変わらないため、このリスクは小さくなります。また、借入金利が控除率(0.7%)を下回っている間は、無理に繰り上げ返済するより住宅ローン控除を活用したほうが得、というのが一般的な考え方です。金利を上回る分の利息を払ってまで急いで返すより、控除を受けながら手元に資金を残しておく方が合理的なケースが多い、ということですね。

YU
「繰り上げ返済=常にお得」というわけじゃないんだね。
HIRO
そうなんだ。タイミングとタイプを間違えると、かえって損をすることもあるから、住宅ローン控除の期間中は特に慎重に考えた方がいいと思う。

「早く返したい派」と「借り続けて運用する派」

YU
HIROは繰り上げ返済についてどう考えてるの?
HIRO
正直、これは人によって考え方が結構違うテーマだと思ってる。大きく分けると2つの考え方があるんだ。

HIRO
1つ目は「早く返したい派」。繰り上げ返済をして毎月の支払い額そのものを小さくしたい、あるいは早く借金をなくして身軽になりたい、という考え方だね。心理的な安心感が得られるという意味で、これはとてもよく理解できる。
HIRO
2つ目は「借り続けて運用する派」で、僕自身はどちらかというとこちら寄りなんだ。

YU
どういう考え方なの?
HIRO
住宅ローンは、いわば「借入(負債)を使って、自分の持ち物(資産)を増やしている」状態とも言えるんだ。この借入を早く返してしまうと、その分手元の資金は減る。逆に、借入はそのまま残しておいて、本来繰り上げ返済に使うはずだったお金を株式等で運用できるなら、その方が得になる可能性があるという考え方だよ。

YU
借金を残したままにするのは、なんだか不安な気もするけど・・・
HIRO
気持ちは分かるよ。でもポイントは、「借入にかかる金利」より「運用で得られる利回り」の方が高いなら、差額分だけ得をするという単純な話なんだ。たとえば住宅ローンの金利が1%で、運用で年4〜5%のリターンが見込めるなら、無理に繰り上げ返済で1%分の利息を減らすより、その資金を運用に回した方が理にかなっている、という発想だね。

HIRO
なので結局は「どちらが正解」というより、(1)そのお金を近いうちに使う予定があるかどうか、(2)借入金利よりも高い利回りで運用できる自信があるかどうか、この2つ次第だと思ってる。使う予定がないお金で、かつ運用に回す自信があるなら、無理に繰り上げ返済を急ぐ必要はない、というのが僕の考え方だよ。
YU
「早く返して安心したい」か「借りたまま増やす方に賭けるか」、どちらもそれぞれの合理性があるってことだね。

我が家がインフレを見据えて現金比率を抑え、投資に資金を回してきた考え方については「資産形成では現金は薄いほうがいい?わが家がインフレを見据えて現金比率を抑えてきた理由」でも紹介しているので、あわせて参考にしてほしい。

繰り上げ返済を検討する際のチェックポイント

ここまでの内容を踏まえ、繰り上げ返済を検討する際のチェックポイントを整理しておきます。

繰り上げ返済チェックポイント

  • 生活防衛資金(生活費の2〜3ヶ月分が目安)を確保した上で、余剰資金で行う
  • 住宅ローン控除の期間中は、借入金利が控除率(0.7%)を上回っていないか確認する
  • 期間短縮型を選ぶ場合、残りの借入期間が10年を切らないか事前に確認する
  • そのお金を近いうちに使う予定があるか、他により高い利回りで運用できないかも検討する
HIRO
サイドFIREを目指すわが家の資産形成の考え方全体については「サイドFIREとは?わが家が目指す「辞めなくてもいい」働き方」でも紹介しているので、こちらもあわせてチェックしてみてほしい。
YU
「早く返したい派」か「借り続けて運用する派」か、自分たちだけでは判断しにくいという方もいると思います。

繰り上げ返済は、金利タイプ・残債・手元資金の余裕度によって「やるべきか」の答えが家庭ごとに変わる、意外と判断が難しいテーマです。インターネットの一般論だけを参考にすると、自分の家計には当てはまらない結論になってしまうこともあります。かといって、資産運用との比較まで含めて一人で試算するのは簡単ではありません。ほけんNaviせつやくんなら、AIとFPが住宅ローンの返済方針から資産形成まで含めて無料で相談に乗ってくれます。何度でも相談できて強引な勧誘もないので、繰り上げ返済すべきか迷っている方はあわせてチェックしてみてください。

ほけんNaviせつやくんで無料相談してみる

まとめ

HIRO
繰り上げ返済は「早く返したい派」と「借り続けて運用する派」、どちらの考え方にも合理性がある。大事なのは、住宅ローン控除への影響を理解した上で、自分たちの資金使途と運用の自信次第で判断することだね。
YU
「とりあえず繰り上げ返済しておけば安心」と思い込まず、一度立ち止まって考えることが大事なんだね。

この記事のポイント

  • 繰り上げ返済には「期間短縮型」(利息軽減効果大)と「返済額軽減型」(家計負担の軽減)の2タイプがある
  • 期間短縮型で残り借入期間が10年を切ると、住宅ローン控除を受けられなくなるリスクがある
  • 借入金利が控除率(0.7%)を下回っている間は、無理に繰り上げ返済しない方が得なケースが多い
  • 「早く返したい派」「借り続けて運用する派」、どちらの考え方にも合理性がある
  • 判断基準は(1)資金を近いうちに使う予定があるか、(2)借入金利より高い利回りで運用できるかどうか

住宅ローンの繰り上げ返済は、「とにかく早く返す」ことだけが正解ではありません。住宅ローン控除の仕組みと、自分たちの資金使途・運用方針を踏まえた上で、納得のいく判断をしていきたいですね。




  • この記事を書いた人

HIRO

30代の経済産業省登録の中小企業診断士。日々の家計の節約術・決算資料から投資に役立つポイント解説を発信します。 妻と3歳の子どもの3人暮らし。夫婦でサイドFIREを目指してます。

-住宅, 住宅ローンの基礎