中古住宅・中古マンションを前提に物件探しを進めていますが、条件を絞り込むうえで一番気にしているのが耐震基準です。最近は災害のニュースも多く、数十年のうちに大きな災害が起きるだろうという前提で、ハザードマップも丁寧に確認しながら探しています。そんな中でふと気になったのが、耐震基準を気にして選んだ中古物件でも、住宅ローン控除はちゃんと使えるのだろうか、という点でした。
調べてみると、中古住宅・中古マンションでも住宅ローン控除は使えるものの、築年数の考え方や借入限度額・控除期間が新築とは異なることが分かりました。この記事では、その違いと注意点を整理します。



中古住宅・中古マンションでも住宅ローン控除は使える?
結論として、中古住宅・中古マンションでも住宅ローン控除は利用できます。新築でなければ対象外、というわけではありません。
ただし、新築と同じ条件がそのまま当てはまるわけではなく、「耐震基準を満たしているか」「借入限度額」「控除期間」の3つの点で新築とは違いがあるため、注意が必要です。
「築年数要件」は撤廃され、今は耐震基準が基準

現在は、築年数ではなく「新耐震基準を満たしているか」が基準になっています。具体的には、1982年(昭和57年)1月1日以降に建築された住宅であれば、新耐震基準に適合しているとみなされます(建築確認を受けた日ではなく、建築年月日で判定されます)。


中古住宅の耐震基準の考え方
- 1982年(昭和57年)1月1日以降に建築された住宅 → 新耐震基準適合とみなされる
- 1982年より前に建築された住宅 → 耐震基準適合証明書等で耐震性を証明できれば対象になりうる
- 判定は「建築確認日」ではなく「建築年月日」で行われる
なお、長期優良住宅・低炭素住宅・ZEH水準省エネ住宅・省エネ基準適合住宅といった省エネ性能等の認定を受けている中古住宅であれば、この耐震基準の話とは別の区分として扱われます。
借入限度額と控除期間は新築より低め

既存住宅(中古)の場合、一般の住宅は借入限度額2,000万円、長期優良住宅等の認定住宅等に該当する場合は3,000万円とされています。新築の限度額(一般2,000万円〜認定住宅等3,500万〜4,500万円程度)と比べると、中古は全体的に低めに設定されています。
控除期間も、既存住宅(中古)は10年、新築は一般住宅でも10年・省エネ基準適合住宅等なら最大13年と、新築の方が長く控除を受けられるケースがあります。


数字は参考情報として扱うこと

住宅ローン控除は税制改正の頻度が高い制度です。この記事で紹介した金額・年数は2026年10月時点で調べた内容であり、実際に住宅を購入する際は、国税庁の公式情報や、購入予定の不動産会社・税務署で最新の内容を必ず確認してください。
わが家の場合:耐震基準とハザードマップ、両方を基準に絞り込んでいる



建物そのものの耐震性に加えて、立地のリスクも並行して確認しています。最近は災害のニュースも多く、数十年のうちに自分たちの地域でも大きな災害が起きるだろうという前提で、候補に挙がった物件はハザードマップで浸水・液状化等のリスクを必ずチェックしており、実際にリスクが気になって候補から外したエリアもいくつかあります。


よくある質問
Q. 築年数が古い中古住宅は、必ず住宅ローン控除の対象外になりますか?
A. 必ずしもそうではありません。1982年1月1日以降の建築であれば新耐震基準適合とみなされ、それより前の建築でも耐震基準適合証明書等で耐震性を証明できれば対象になりうるとされています。個別の物件については不動産会社や税務署に確認するのが確実です。
Q. 中古マンションと中古の一戸建てで、住宅ローン控除の条件は違いますか?
A. 基本的な枠組み(耐震基準・借入限度額・控除期間)は共通ですが、物件ごとの個別事情(リフォーム履歴、省エネ性能の認定有無等)によって扱いが変わる場合があるため、具体的な物件が決まったタイミングで確認することをおすすめします。
Q. 中古住宅を買ってからリフォームした場合、控除額は変わりますか?
A. リフォーム内容によっては、住宅ローン控除とは別の減税制度(リフォーム減税等)が関係してくる場合があります。この記事では住宅ローン控除の基本的な枠組みのみを扱っているため、リフォームを伴う場合は別途制度を確認することをおすすめします。
中古物件の住宅ローンも含めて相談するなら
中古住宅・中古マンションは、物件ごとに耐震性能やリフォーム履歴が異なり、住宅ローン控除の条件が個別に変わってくる可能性があります。不動産会社の窓口では物件の案内が中心になりがちで、ローンや控除まで含めた家計全体の相談相手にはなりにくいのが実情です。
ほけんNaviせつやくん
なら、AIとFPが特定の銀行・不動産会社に偏らない立場で、住宅ローンを含めた家計全体を無料で相談に乗ってくれます。何度でも無料で相談でき強引な勧誘もないので、新築・中古どちらで探すか迷っているなら、まずは無料相談で整理してもらいましょう。
まとめ


この記事のポイント
- 中古住宅・中古マンションでも住宅ローン控除は利用できる
- 築年数要件は2022年度税制改正で撤廃され、今は耐震基準が基準
- 1982年1月1日以降の建築なら新耐震基準適合とみなされる(それ以前でも証明書等で対象になりうる)
- 借入限度額・控除期間は新築より低め・短めに設定されている
- 具体的な金額・年数は変わる可能性があるため、公式情報や専門家への確認を欠かさない
住宅ローン控除とふるさと納税の関係は「住宅ローン控除とふるさと納税、併用すると損する?控除の順番と上限額の注意点を解説」、金利タイプの選び方は「住宅ローンの変動金利、上がったらどうなる?5年ルール・125%ルールの仕組みを解説」もあわせてご覧ください。