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長期国債の金利上昇のニュース、自分の変動金利とは関係ある?

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HIRO

30代の経済産業省登録の中小企業診断士。日々の家計の節約術・決算資料から投資に役立つポイント解説を発信します。 妻と3歳の子どもの3人暮らし。夫婦でサイドFIREを目指してます。

ニュースで「長期国債の金利が上がっている」という話はよく目にするけれど、それが自分の変動金利にどう・どれくらいのタイムラグで反映されるのかがよく分からないという人は、実はかなり多いのではないでしょうか。

この記事では、長期金利のニュースと自分の変動金利の本当の関係を調べてまとめました。

HIRO
きっかけは日経新聞の見出しだったんだ。仕事柄ファイナンスも見るから、日本国債10年物の金利は普段から気にしていて。「リスクフリーレートが上がってきたな、WACCも上がるな」って、仕事の頭でそのニュースを見ていたんだよ。
YU
WACC?仕事の話と住宅ローンがどうつながるの?
HIRO
それがまさに落とし穴でね。仕事では「長期金利(リスクフリーレート)が上がる→WACCが上がる」という頭の使い方をしているんだけど、そのまま「じゃあ自分の住宅ローンの変動金利も上がっていくんだろうな」と、無意識に結びつけて考えてしまっていたんだ。改めて調べてみたら、これは誤解だったよ。

固定金利と変動金利、連動している指標が違う

HIRO
まず大前提として、住宅ローンの固定金利と変動金利は、それぞれ別の指標に連動しているんだ。

固定金利と変動金利、連動している指標が違う

  • 固定金利:10年国債の利回りなど「長期金利」の動きを参考にした長期プライムレートに連動
  • 変動金利:日銀の政策金利(短期金利)の動きを受けて銀行が改定する「短期プライムレート」に連動

つまり「長期国債の金利が上がっている」というニュースは、主に固定金利側の話です。変動金利で借りている(借りようとしている)人が本当にチェックすべきなのは、日銀の政策金利の動きと、それに連動する短期プライムレートの方になります。

YU
じゃあ、長期国債のニュースを見て「自分の変動金利もそろそろ危ないかも」と焦る必要はないってこと?
HIRO
完全に無関係とは言い切れないけど、直結はしていない、というのが正確なところだね。日銀が政策金利を上げれば、いずれ短期プライムレートも上がり、それが変動金利に跳ね返ってくる。でも「長期金利が上がった=すぐ自分の変動金利も上がる」わけではないんだ。

短期プライムレートの上昇が、自分の返済額に反映されるまでのタイムライン

HIRO
もう一つ分かっていなかったのが、日銀が利上げしてから、実際に自分の返済額が変わるまでの時間差だよ。

多くの銀行では、短期プライムレートの動きを受けて、年2回(毎年4月1日・10月1日)のタイミングで変動金利型住宅ローンの適用金利を見直す方式を採用しています。日銀が政策金利を変更しても、その瞬間に自分の住宅ローン金利が動くわけではなく、次の見直し時期まで反映が持ち越されるということです。

「住宅ローンの変動金利、上がったらどうなる?5年ルール・125%ルールの仕組みを解説」で紹介した通り、金利が見直されても毎月の返済額自体は5年間変わらない「5年ルール」もあるため、実際に家計への影響を実感するまでにはさらに時間差が生まれる仕組みになっています。

YU
「ニュースで金利が上がった」と「自分の返済額が増える」の間には、いくつも段階があるんだね。
HIRO
そう、だからこそ短期的なニュースに一喜一憂するより、長い目で家計の余力を見ておく方が大事だと思っているよ。

わが家の場合:調べてみたら、少し落ち着いた

HIRO
仕事で使っているWACCの感覚(長期金利が上がれば資本コストも上がる)を、そのまま自分の住宅ローンにも当てはめてしまっていた。でも冷静に考えれば、企業の資金調達コストと個人の変動金利型住宅ローンでは、参照している金利指標がそもそも違うんだよね。仕事の知識があるからこそ、逆に思い込みで判断してしまっていたのは反省点だったよ。

YU
診断士としてお金の仕組みは分かっているはずなのに、住宅ローンの実務になるとまた別の話だったんだね。
HIRO
まさにそう。ニュースの見出しだけで判断せず、自分のローンがどの指標に連動しているかを確認する癖をつけたいと思ったよ。これから事前審査を取る準備を進めていくにあたって、正しい仕組みを知っておくのは大事だと感じたね。

よくある質問

Q. 固定金利で借りている場合は、長期国債の金利上昇の影響を受けますか?
A. 固定金利は長期金利(長期プライムレート)に連動するため、新規に固定金利で借りる場合は影響を受けやすくなります。ただし既に固定金利で契約済みのローンは、返済期間中の金利自体は変わりません。

Q. 短期プライムレートは日銀の政策金利とすぐに連動しますか?
A. 日銀が政策金利を変更しても、各銀行が短期プライムレートを改定するまでにはある程度の時間差があり、さらにそれが住宅ローンの適用金利に反映されるのは多くの銀行で年2回の見直しタイミングになります。

まとめ

HIRO
長期国債の金利上昇のニュースは、変動金利にとっては直結する話ではない。変動金利で借りている(借りようとしている)人が見るべきは、日銀の政策金利と短期プライムレートの動きだ。この整理ができただけでも、ニュースの受け止め方がだいぶ変わったよ。
YU
ニュースの見出しに振り回されず、仕組みを理解しておくことが大事だね。

この記事のポイント

  • 固定金利は長期金利(10年国債)、変動金利は短期プライムレート(日銀の政策金利)に連動しており、連動する指標が違う
  • 「長期国債の金利が上がっている」というニュースは主に固定金利側の話
  • 短期プライムレートの変化が変動金利に反映されるのは多くの銀行で年2回(4月・10月)、タイムラグがある
  • 5年ルールにより、金利が見直されても毎月の返済額自体は5年間変わらない

金利タイプの選び方は「住宅ローンの変動金利、上がったらどうなる?5年ルール・125%ルールの仕組みを解説」、事前審査の受け方・必要書類は「住宅ローンの事前審査ってどうやるの?」、事前審査の有効期限中に金利が動いたらどうなるかは「住宅ローンの事前審査の有効期限中に金利が上がったら、審査結果はどうなる?」もあわせてご覧ください。




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30代の経済産業省登録の中小企業診断士。日々の家計の節約術・決算資料から投資に役立つポイント解説を発信します。 妻と3歳の子どもの3人暮らし。夫婦でサイドFIREを目指してます。

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