Jackeryには「停電時に自動で電源が切り替わる」機能がある



この記事では、次のことが分かります。
- Jackeryの自動切り替え機能(疑似UPS機能)の仕組み
- 使い方(接続方法)の3ステップ
- 向いている家電・向いていない家電
- 「本物のUPS」とどう違うのか
自動切り替え機能の仕組み(取扱説明書より)
HIROが購入したJackery Solar Generator 2000 New(型番JE-2000D、定格容量2042Wh・定格出力2200W)の取扱説明書には、この機能について次のように書かれていました。
自動切り替え機能のポイント(取扱説明書より)
- 家庭用コンセントとJackeryを両方接続しておくと、電気が突然止まった場合に20ms(0.02秒)以内で自動的にバッテリー給電へ切り替わる
- データサーバー等、瞬断が許されないシビアな機器向けの本格的なUPSではないため、そうした機器への接続は避ける
- 複数の機器を同時に接続するのも推奨されていない
- この機能を使っている間、停電前の最大出力は定格の2200Wから1500Wに制限される(停電が始まると2200Wに戻る)


使い方は3ステップ、特別な設定は不要
この機能を使うための操作はとてもシンプルです。
自動切り替え機能の使い方
- ①Jackery本体をACアダプターで家庭用コンセントに接続し、満充電にしておく
- ②コンセントにつないだままのJackery本体に、守りたい家電のプラグを差し込む
- ③停電が起きると、特別な操作をしなくても自動でバッテリー給電に切り替わる

対応モデルの詳細は公式サイトの製品ページ
で確認できます。
向いている家電・向いていない家電
取扱説明書の注意点をふまえると、この機能に向いている家電・向いていない家電はある程度切り分けられます。
向いている家電の例
- 冷蔵庫(数十msの瞬断があっても壊れたり食品が傷んだりしにくい)
- Wi-Fiルーター、照明、扇風機など、多少の再起動があっても問題ない機器
- 観賞魚の水槽のエアポンプ・ろ過装置など、止まると困るが精密機器ではないもの
向いていない・注意が必要な機器の例
- データサーバー、ワークステーション等の精密機器(取扱説明書で明確に非推奨)
- 複数の機器を同時に接続すること(1台に絞るのが推奨)
- 酸素濃縮器・人工呼吸器等の生命維持に関わる医療機器(この機能で代替できるかは自己判断せず、必ずメーカー・主治医・医療機器の販売店に確認する)


「本物のUPS」とはどう違う?
業務用として売られている無停電電源装置(UPS)は、給電方式によって主に3種類に分かれます。
UPSの給電方式と切替時間の目安
- 常時商用給電方式(オフライン方式): 最もシンプルでコストが低い方式。切替時間の目安は5〜10ms
- ラインインタラクティブ方式: AVR(自動電圧調整器)を搭載し、電圧の上下も補正。切替時間の目安は数ms
- 常時インバータ方式(オンライン方式): 常にインバータ出力を経由するため、切替時間を実質ゼロにできる。価格は最も高め
Jackeryの20msという切替時間は、最もシンプルな「常時商用給電方式」と同等かやや長めの水準です。業務用のオンライン方式UPSのような「切替時間ゼロ」を保証するものではないため、パソコンやサーバーといったシビアな機器の保護には向かない、という取扱説明書の注意点にもつながります。


出力制限(2200W→1500W)にも注意
もう一つ見落としがちなのが、この機能を使っている間の出力制限です。取扱説明書によると、コンセントに接続して待機している間は、最大出力が定格の2200Wから1500Wに制限されるとのこと。停電が始まってバッテリー給電に切り替わった後は、通常通り2200Wまで使えるようになります。

まだ実際の停電では試せていません


よくある質問
Q. Jackeryの自動切り替え機能を使うのに特別な設定は必要?
A. 特別な設定は不要です。Jackery本体を家庭用コンセントに接続したまま、守りたい家電のプラグをJackery本体に差し込んでおくだけで、停電時に自動で切り替わります。
Q. パソコンをこの機能につないでおけば、停電してもデータは消えない?
A. 20msという切替時間は業務用UPSの中でも最もシンプルな方式と同等の水準で、切替時間ゼロを保証するものではありません。取扱説明書でもデータサーバー等シビアな機器への接続は避けるよう明記されているため、パソコンの保護を目的に使うのはおすすめできません。
Q. 何台の家電を同時につないでもいい?
A. 取扱説明書では複数の機器を同時に接続することは推奨されていません。また待機中は最大出力が1500Wに制限されるため、消費電力の大きい家電を複数つなぐと上限に達する可能性があります。
Q. 医療機器にも使える?
A. 酸素濃縮器や人工呼吸器など生命維持に関わる医療機器については、この機能で代替できるかどうかを自己判断せず、必ずメーカーや主治医、医療機器の販売店に確認してください。
まとめ
この記事のポイント
- Jackeryにはコンセントと接続しておくと停電時に20ms以内で自動的にバッテリー給電へ切り替わる機能がある
- 特別な設定は不要で、常時つなぎっぱなしにしておくだけで使える
- 冷蔵庫やWi-Fiルーターなど、多少の瞬断に耐えられる家電向き。パソコン・サーバー・生命維持医療機器には非推奨
- 業務用UPS(特に常時インバータ方式)ほどの切替速度・信頼性はなく、あくまで「保険」的な機能と捉えるのが安全
- 待機中は最大出力が2200Wから1500Wに制限されるため、同時接続する家電は絞るのがおすすめ

あわせて読みたい
-
-
ポータブル電源は防災に必要か?3歳の娘のために10万円超えの実機を選んだ理由
ポータブル電源は防災に本当に必要か、正直迷いました。過去の大地震での停電の実態や、モバイルバッテリー・マンションの非常用発電では足りない理由を調べ、家族で話し合って10万円超えの実機を選んだ理由を解説します。
続きを見る
-
-
防災用ポータブル電源の容量は何Whあればいい?家電別の目安で分かる選び方
ポータブル電源の容量、結局何Whあればいいのか迷いますよね。家電別の消費電力の目安と、使いたいシーン別の容量早見表で、防災用ポータブル電源の選び方を解説します。
続きを見る