「住宅ローンを払えない人が急増している」というニュースやコラムを、ネットで見かけたことはありませんか?2026年に入り金利が上がり続けていることもあって、こうした情報を見て漠然と不安になる人は多いと思います。
この記事では、「本当に急増しているのか」を公的データで確認したうえで、返済が厳しくなる前にできることを段階別に整理しました。


本当に「急増」しているのか?公的データで確認する

住宅ローンの延滞・破綻に関する公的データ
- リスク管理債権(延滞・破綻等により正常回収が難しい債権)の割合: 令和4年度3.05%→2024年度約2.8%(減少傾向)
- 3ヶ月以上の延滞が生じている割合: 長らく0.2%台という低い水準で推移
- つまり、100人のうち住宅ローン返済で悩んでいる人はおおよそ3人前後で、「急増」と言い切れるほどの明確な変化は公的データ上は確認できない


それでも「厳しくなった」と感じる人が増えているのはなぜ?

2026年の傾向として、食費・光熱費・ガソリン代といった物価高による支出増に加えて、「住宅ローンの変動金利、上がったらどうなる?」で解説した通り変動金利の上昇分が重なることで、月々3万円〜10万円ほど支出が増えているケースがあるという指摘もあります。これらが同時に起きると、収入自体は変わっていなくても家計は確実に圧迫されます。


返済が厳しいと感じ始めたら、まずやるべきこと

滞納を続けてしまうと、督促・期限の利益喪失・競売開始通知へと段階的に進んでしまいます(具体的な流れは「住宅ローンが払えない?競売になる前に検討したい「任意売却」という選択肢を解説」で詳しく解説しています)。逆に言えば、早めに動けば動くほど選べる選択肢は多いということです。


状況の深刻度別、取れる選択肢を整理する

まだ余裕がある段階でできること
- 借り換え: 金利差0.3%以上・残高2,000万円以上・残期間10年以上が目安。他行への借り換えで総返済額を減らせる可能性がある
- 繰り上げ返済: 手元資金に余裕があれば、期間短縮型・返済額軽減型のどちらかで負担を軽くできる
- 返済方法の見直し: 元利均等・元金均等それぞれの特徴を理解した上で、必要なら金融機関に相談する
- 団信・生命保険の見直し: 保障の重複を整理し、固定費を圧縮できないか確認する
これから住宅ローンを組む段階の方は、「住宅ローンの事前審査ってどうやるの?」や「長期国債の金利上昇のニュース、自分の変動金利とは関係ある?」、「事前審査の有効期限中に金利が上がったら、審査結果はどうなる?」もあわせて確認しておくと、無理のない借入計画を立てやすくなります。
すでに深刻な段階の選択肢
- 金融機関への早期相談・条件変更(リスケジュール)の申し出
- 任意売却: 競売になる前に、金融機関の同意を得て自宅を売却する選択肢


早めに家計全体を見直したいなら


支出増による「実感としての厳しさ」は、収入が変わらなくても今後じわじわ強まっていく可能性があります。食費・光熱費・金利上昇の重なりは家計の状況によって影響度が変わるため、自分の家計がどこまで耐えられるかを一度客観的に把握しておきたいところですが、これを一人で正確に試算するのは簡単ではありません。ほけんNaviせつやくん
なら、AIとFPが住宅ローンを含めた家計全体を無料で診断してくれます。何度でも無料で相談できて強引な勧誘もないので、まだ深刻な状況ではない今だからこそ、早めに家計を診断しておきましょう。
すでに返済が厳しい状態なら

何も対策をしないまま滞納を続けると、最終的には競売にかけられてしまいます。とはいえ、こうした深刻な悩みは誰にも言いづらく、一人で抱え込んでしまいがちです。リトライ
は、周囲に知られずに何度でも無料で相談できる専門サービスです。競売になる前に、任意売却という選択肢があることも含めて、今のうちに現状を相談しておきましょう。
よくある質問
Q. 「住宅ローンを払えない人が急増」というのは本当ですか?
A. 住宅金融支援機構のデータを見る限り、リスク管理債権の割合はむしろ減少傾向にあり、「急増」と断定できる根拠は薄いです。ただし、物価高と金利上昇が重なり、返済に不安を感じる人の相談自体は増えている可能性があります。
Q. 収入は変わっていないのに返済が厳しく感じるのはなぜですか?
A. 食費・光熱費・ガソリン代等の物価高に加え、変動金利の上昇分が重なることで、収入が変わらなくても実質的な家計負担が増えているケースが多いためです。
Q. 返済が厳しくなってきたら、まず何をすればいいですか?
A. 滞納する前に、できるだけ早く借入先の金融機関に相談することが大切です。返済期間の延長や返済額の一時的な軽減に応じてもらえる場合があります。
まとめ


この記事のポイント
- 住宅金融支援機構のデータでは、住宅ローンのリスク管理債権割合はむしろ減少傾向で、「急増」と断定できる根拠は薄い
- 2026年は「収入減」より「支出増」(物価高+金利上昇の重なり)が返済を圧迫する要因になりやすい
- 返済が厳しいと感じたら、滞納する前にできるだけ早く金融機関に相談する
- まだ余裕がある段階では借り換え・繰り上げ返済・返済方法の見直し、深刻な段階では任意売却という選択肢がある
実際に払えなくなる人にはどんな共通パターンがあるかは「住宅ローンが払えない体験談によくあるパターンは?」、金利タイプの選び方は「住宅ローンの変動金利、上がったらどうなる?5年ルール・125%ルールの仕組みを解説」、借り換えの判断基準は「住宅ローンの借り換え、いつ・どう判断する?」、繰り上げ返済のタイミングは「住宅ローンの繰り上げ返済、いつやるべき?」、任意売却の仕組みは「住宅ローンが払えない?競売になる前に検討したい「任意売却」という選択肢を解説」もあわせてご覧ください。