ポータブル電源、防災に本当に必要?正直、迷いました




この記事では、次のことが分かります。
- 日本で想定されている巨大地震の発生確率・被害規模
- 過去の大地震で、実際に電気がどれくらい止まったのか
- モバイルバッテリーやマンションの非常用発電で足りるのか検証したこと
- 避難所生活の実態を踏まえて「自宅避難」を目指した理由
- 懐疑的だった夫が最終的に「必要だ」と納得した決め手
まず知っておきたい。日本で想定されている巨大地震
「防災、防災って言うけど、そんな大きな地震が本当に来るの?」と思う方もいるかもしれません。私も最初はそう思っていました。ただ調べてみると、国が公式に「かなり高い確率で起こる」と評価している巨大地震が、少なくとも2つあります。
首都直下地震:30年以内にM7級が70%の確率
地震調査研究推進本部の長期評価によると、南関東でマグニチュード7クラスの地震が今後30年以内に発生する確率は約70%とされています。また、内閣府・中央防災会議が2025年12月に12年ぶりに公表した最新の首都直下地震被害想定(都心南部直下地震)では、最悪のケースで死者数は約1万8000人にのぼるとされています。

南海トラフ地震:想定死者数は最悪29万8000人
西日本を中心に広範囲で被害が想定される南海トラフ地震についても、2025年9月に政府の地震調査委員会が発生確率の評価方法を見直し、30年以内に「20〜50%」または「60〜90%程度以上」という2つの確率が併記されるようになりました。2025年3月に公表された政府の被害想定では、最大級の地震・津波が発生した場合、最悪のケースで死者29万8000人、災害関連死5万2000人、全壊・焼失棟数は235万棟にのぼるとされています。

電気はどのくらい止まるのか。過去の大地震から見る停電の実態
「地震が来ても、停電なんてすぐ復旧するのでは」と思っていませんか。私もそう思っていましたが、過去の大地震を調べてみると、想像以上に停電が長引いたケースが多いことが分かりました。
過去の大地震における停電の実態
- 東日本大震災(2011年):東北電力管内で発災3日後に約80%、8日後に約94%(7日目時点で約6%が停電継続)まで復旧。津波で家屋が流失した地域等を除く停電が全て解消されたのは、発災から約3ヶ月後の6月18日
- 熊本地震(2016年):本震から3〜4日後に復旧困難箇所を除き高圧配電線への送電完了、5日目までにほぼ完全復旧(比較的早いケース)
- 能登半島地震(2024年):8日で94%が復旧したが、7日目時点でもまだ約40%が停電。半島特有の道路の寸断・土砂崩れで復旧作業員や重機が現場にたどり着けなかったことが影響

さらに、首都直下地震そのものについても、首都地域全体で電力復旧に6日間、配電設備被害の復旧完了は約4日後という想定が出されています。ただしこの想定には、発電所・変電所・基幹送電網といった大規模施設の被災は含まれていません。実際の被害状況によっては、想定よりさらに長期化する可能性があるという点も指摘されています。実際、2025年12月に公表された国の最新の被害想定・防災白書では、電力供給力の低下が1か月程度続く可能性があるとも指摘されています。

値段がネック。「本当に必要か」家族で話し合った
ここまでの情報を踏まえても、ポータブル電源は決して安い買い物ではありません。防災グッズの中でも、1万円未満の懐中電灯や乾電池ラジオとは桁が違う出費です。「本当にウチに必要なのか」「使わないまま置いておくだけになるのでは」という不安は、正直かなりありました。


検討したこと①:モバイルバッテリーでは足りないのか
最初に考えたのは、「今持っているモバイルバッテリーで十分なのでは?」ということでした。


「スマホが充電できれば安心」という段階から一歩進んで、「停電が長引いても生活の質を落とさずに済むか」で考えると、モバイルバッテリーだけでは力不足だと判断しました。
検討したこと②:マンションの非常用発電の有無を確認した
次に確認したのが、住んでいるマンションに非常用発電機があるかどうかでした。



検討したこと③:避難所生活の大変さを考え、自宅避難を目指したい
「停電したら避難所に行けばいいのでは」という考え方もあります。ただ、避難所生活の実態を調べてみると、決して楽な選択肢ではないことが分かりました。
内閣府(防災担当)の資料でも、避難所では水・食料・トイレの不足、プライバシーの確保の難しさ、限定的な暖房などが課題として繰り返し指摘されています。間仕切りで世帯ごとのエリアを分けたり、トイレ・更衣室を男女別にしたりといった対策指針も出されていますが、それでも「自宅と同じ生活環境」には程遠いのが実情です。


電気・水・食料をある程度自宅で確保できれば、避難所に頼らずに済む「在宅避難」という選択肢が現実的になります。ポータブル電源は、その在宅避難を支える備えの一つだと位置づけました。
決め手は「たかが10万円で、命のリスクを下げられるなら」という夫の気づき
モバイルバッテリー、マンションの発電設備、避難所生活と一通り検証した上で、最後まで「本当に必要?」と懐疑的だった夫の気持ちを動かしたのは、ある一つの考え方の転換でした。


真夏の停電時は室温が急上昇しやすく、特に体温調節機能が未熟な乳幼児や高齢者は熱中症のリスクが高いと言われています。「少しでも冷房機器を動かせる余地を残しておきたい」というのが、我が家にとって最終的な決め手でした。

選んだ理由:容量・コンパクトさ・ソーラーパネル
数あるポータブル電源の中から、最終的にJackery Solar Generator 2000 New
(ポータブル電源+ソーラーパネルのセット)を選んだ理由は、主に4つです。機種の比較検討は主に私(YU)が担当しました。
Jackery Solar Generator 2000 Newを選んだ理由
- 他社(EcoFlow・Anker等)と比較して、評判が特に良かった
- 2042Wh・定格2200Wの容量があり、少しでも冷房機器を動かせる余地がある
- 想像していたより本体がコンパクトで、置き場所に困らなそうだった
- ソーラーパネルが付属していて、停電が長引いても太陽光で充電できる

AIにも相談した。ソーラーパネルは200W×1枚か、100W×2枚か
正式に購入を決める前、私(YU)は生成AI(ChatGPT)にも相談してみました。「真夏の停電時に扇風機を使いたい」「冷蔵庫を動かしたい」「スマホやWi-Fiなど最低限の電源を確保したい」「数日間の停電にもある程度備えたい」という我が家の希望を伝えたところ、2042Wh・定格2200Wというスペックであれば、これらを組み合わせて使える家庭用バックアップ電源としてかなり使いやすいサイズだという回答をもらいました。

付属のソーラーパネルについても、200Wを1枚にするか、100Wを2枚にするかで悩みました。合計出力はどちらも200Wで理論上の発電量は同じですが、200W×1枚は設置・持ち運びがシンプルなのに対し、100W×2枚は2枚を別々の場所・角度に設置でき日陰などにも対応しやすい、という違いがあると分かりました。

容量は妥協しなかった。「数万円ケチって本末転倒」を避けたかった
検討の途中では、もう少し容量が小さい(その分安い)モデルも候補に入れていました。ただ、最終的には容量を落とさない選択をしました。


購入後に知った、地味に嬉しい「自動で電源を切り替える機能」
実機の説明書を読んでいて、購入前は知らなかった機能に気づきました。家庭用コンセントとポータブル電源を両方つないでおくと、停電が起きた瞬間に自動でバッテリー給電へ切り替わるという、簡易的なUPS(無停電電源装置)のような機能です。
自動切り替え機能のポイント(取扱説明書より)
- 電気が突然止まった場合、20ms(0.02秒)以内に自動でバッテリー給電に切り替わる
- データサーバー等、瞬断が許されないシビアな機器向けの本格的なUPSではないため、そうした機器への接続は避け、複数同時接続もしない方がよい
- この機能を使っている間は、停電前の最大出力が定格の2200Wから1500Wに制限される(停電が始まると2200Wに戻る)


どこで買うか。公式サイトと楽天のポイント還元を比較した
購入チャネルも地味に悩みました。Jackery公式サイトのクーポン
と、楽天市場のポイント還元を見比べて、タイミングの良い方を選ぶ形で最終的な購入先を決めました。

よくある質問
Q. ポータブル電源は本当に防災に必要?
A. 「絶対に必要」とは言い切れませんが、過去の大地震では停電が1週間前後、時にはそれ以上続いたケースもあります。冷暖房・スマホの充電・情報収集手段を確保できる意味は大きく、特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では検討する価値が高いと感じています。
Q. モバイルバッテリーだけでは足りない?
A. スマホの充電程度であれば足りますが、冷蔵庫・扇風機・電気毛布のような生活家電までは動かせません。停電が数日〜1週間続く前提で考えると、容量的に力不足になりやすいです。
Q. マンションの非常用発電機があれば大丈夫?
A. マンションの非常用発電機は、消防用設備や共用部の安全確保を目的としたもので、各住戸の生活用電源までは基本的にカバーしません。お住まいのマンションの管理会社・管理組合に確認しておくと安心です。
Q. 停電したら避難所に行けばいい?
A. 避難所は水・食料・トイレの不足やプライバシー確保の難しさなど、生活の質の面で課題が指摘されています。自宅である程度の電気・水・食料を確保できれば、避難所に頼らない「在宅避難」という選択肢が現実的になります。
Q. 容量はどれくらいを選べばいい?
A. 何を動かしたいか(スマホ充電だけか、冷暖房機器も視野に入れるか)によって必要な容量は変わります。我が家は「少しでも冷房機器を動かせる余地」を重視して大きめの容量を選びました。
Q. ソーラーパネルは必須?
A. 必須ではありませんが、停電が長引いた場合に太陽光で充電できる安心感は大きいです。セット購入の方が単体で後から買い足すより割安なケースもあるので、購入時に検討する価値があります。
Q. どこで買うのがお得?
A. 公式サイトのクーポンやECモールのポイント還元は時期によって変動します。購入前に複数の選択肢を比較することをおすすめします。
まとめ
この記事のポイント
- 首都直下地震(30年以内70%)、南海トラフ地震(最悪死者29.8万人想定)は「かなり高い確率で起こる」と国が評価している
- 過去の大地震では、停電の8〜9割の復旧に5日〜8日程度かかったケースがあり、1週間以上を見込んでおく方が安全(完全な解消にはさらに時間がかかることも)
- モバイルバッテリーはスマホ充電止まり、マンションの非常用発電も専有部まではカバーしないことが多い
- 避難所生活は水・食料・トイレ・プライバシー面で負担が大きく、自宅避難ができるならその方が家族の負担は小さい
- 懐疑的だった夫も「たかが10万円で命のリスクを下げられるなら十分ペイする」という考え方で納得した
- いざという時に力不足にならないよう、容量は無理に削らない方がいいと感じた

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購入先は公式・Amazon・楽天、どこがお得?
Jackery Solar Generator 2000 Newは、公式サイトのほかAmazon・楽天市場でも購入できます。実はどこが一番お得かは、その時々のクーポン・ポイント還元によって変わります。購入を決めたタイミングで3つとも金額を見比べてみるのがおすすめです。

