


この記事では、実際に経営企画として働いている僕(HIRO)が、次の内容を解説します。
- 経営企画の具体的な仕事内容
- 経営企画の年収相場
- 「経営企画はやめとけ」と言われる理由
- 経営企画に向いている人・向いていない人の特徴
結論から言うと、経営企画は経営陣に近い立場でやりがいも大きい一方、精神的な負担や長時間労働が伴いやすい職種です。「やめとけ」と言われる理由を正しく理解した上で、自分に向いているかどうかを判断することが大切です。
経営企画とは?仕事内容を解説
経営企画とは、会社全体の経営戦略・事業計画の立案から実行管理までを担う部門・職種です。「経営陣の参謀役」と呼ばれることもあり、社長・役員に近い立場で会社の意思決定を支える役割を担います。
主な業務内容は次の通りです。
中期経営計画・事業計画の策定
3〜5年単位の中期経営計画や、単年度の事業計画を策定します。各事業部からの情報を集約し、会社全体としての数値目標・戦略の方向性をまとめる中心的な役割です。
予算管理・業績管理
各部門の予算編成・進捗管理、月次・四半期での業績集計と経営陣への報告(いわゆる「予実管理」)を行います。実務としては、この予算管理・数値集計に費やす時間が最も長くなるケースが多いと言われています。
M&A・新規事業の検討
M&A(合併・買収)案件のデューデリジェンス(買収対象企業の精査)や、新規事業の企画・立ち上げに関わることもあります。会社によっては投資家向け広報(IR)を兼務する場合もあります。
取締役会・経営会議の資料作成
取締役会や経営会議で使う資料の作成、議事の準備・調整を担うことが多く、経営陣とのコミュニケーションが密になる業務です。
経営企画の業務範囲は、実は会社によってかなり幅があります。予算管理・管理会計の比重が大きい会社もあれば、アライアンスや事業戦略、新規事業立案に重きを置く会社もあります。一言でまとめると、「経営に必要なことは何でもやる仕事」と捉えるのが実態に近いです。
経営企画の年収相場
経営企画の年収は、調査元によって次のように幅があります。
| 調査元 | 年収の目安 |
|---|---|
| 求人ボックス(掲載求人の集計) | 約532万円 |
| doda調査 | 約681.2万円 |
| JAC Recruitment(転職者の申告平均) | 約703万円 |
| JAC Recruitment(ハイクラス転職の実績) | 約1,009万円 |
役職別に見ると、メンバークラスで700万円台後半、管理職クラスになると1,000万円台後半が一つの目安とされています。業界別では医薬品業界が最も高く1,218.7万円、電気・電機業界が1,014.9万円、機械・装置業界が917.2万円という調査結果もあります。
経営企画の年収は、会社規模・上場/非上場・担当する事業のフェーズ(M&Aや新規事業立ち上げに関わるかどうか)によって大きく変動するのが特徴です。同じ「経営企画」という肩書きでも、予算管理中心のポジションと、M&Aや資本政策まで踏み込むポジションでは求められるスキル・年収水準がまったく異なります。
実際にHIROが会社規模による感覚差を語ってくれました。

「経営企画はやめとけ」と言われる4つの理由
経営企画を調べると「やめとけ」「つらい」という声も少なくありません。理由として挙げられることが多いのは、主に次の4つです。
1. 経営陣との距離の近さによる精神的負担
経営陣と直接やり取りする機会が多く、会社の業績が悪いときには厳しい指摘を受けることもあります。常に気を張っていなければならない緊張感が、精神的な負担につながりやすいと言われています。
2. 長時間労働・多忙さ
予算編成期や決算期、M&A案件が動いているタイミングでは、業務量が一気に増えます。土日もろくに休めない「仕事漬け」の時期があるという声も見られます。
3. 機密情報を扱う孤独感
M&Aや組織再編など機密性の高い情報を扱うため、業務内容を社内の同僚にも気軽に相談できないことがあります。家族や友人にも詳細を話せず、ストレスを一人で抱え込みやすい点も「つらい」と言われる理由の一つです。ただし、これは全ての経営企画職に当てはまるわけではなく、実際にどう感じるかは人によって差があるようです(詳しくは後述の「私の場合」参照)。
4. 「戦略立案」のイメージと実務とのギャップ
入社前に「戦略を描く華やかな仕事」というイメージを持って経営企画を志望すると、実際には予算管理や数値集計といった地道な作業が中心になることが多く、ギャップに苦しむ人が少なくないと言われています。
私の場合:経営企画のリアル






経営企画の魅力については、こう語ってくれました。

他職種から経営企画を目指す人、逆に経営企画を辞めたいと悩む人へのアドバイスも聞きました。

私(HIRO)の場合の実感
- 業務内容は会社によってかなり違う。自分は予算・管理会計が中心、アライアンスや新規事業に重きを置く会社もある
- 機密情報を扱う孤独感よりも、求められる仕事の水準の高さの方が実感として大きい
- 年収は会社規模で大きく変動。小さい会社なら400万〜500万円台からのスタートもある
- 経営全体を俯瞰できる面白さがあり、多領域をマルチに器用にこなせる人が向いている
- 20〜30代のうちに経営企画へ飛び込むのがおすすめ。辞めたい人は思い切った転職も選択肢
経営企画に向いている人・向いていない人
ここまでの内容を踏まえると、経営企画には次のような人が向いていると言えます。
経営企画が向いている人
- 会社全体を俯瞰して物事を考えるのが好きな人
- 数字(財務・会計)に苦手意識がなく、地道な集計・分析作業も厭わない人
- 一つの領域を突き詰めるより、複数の領域をマルチに器用にこなせる人
- 経営陣からのプレッシャーや、求められる仕事の水準の高さを前向きに受け止められる人
逆に、「華やかな戦略立案だけをやりたい」というイメージが強い人や、地道な数値管理業務に抵抗がある人は、入社後にギャップを感じやすい可能性があります。
キャリアのタイミングについては、40代になってから未経験で経営企画を目指すより、20〜30代のうちに飛び込んで、小さい会社のメンバークラスからキャリアと思考力を積み上げていく方がおすすめです。逆に今の職場で「もう辞めたい」と悩んでいる場合は、経営企画の実態は会社によって大きく異なるため、思い切って転職してみるのも一つの選択肢です。
経営企画への転職・キャリアを考えるなら
経営企画は、経理財務・人事総務・法務等と並ぶ「管理部門」の代表的な職種の一つです。未経験から経営企画を目指す場合も、逆に経営企画から他のキャリアへ進みたい場合も、管理部門に特化した転職エージェントを使うと、実務経験を踏まえた求人紹介を受けやすくなります。
1. MS-Japan【管理部門・士業特化、業界最大級の求人数】
MS-Japanは、経理・財務・法務・人事・総務といった管理部門(バックオフィス職)への転職に特化した老舗の人材紹介会社です。経営企画も明示的に対象としており、予算管理・管理会計の経験を活かして別の会社の経営企画・管理部門へキャリアを広げたい場合の王道の選択肢と言えます。
MS-Japanの特徴
- 経理・財務・法務・人事・総務等、管理部門特化の求人が業界最大級の19,000件
- 管理部門・士業特化型エージェントの転職支援実績No.1(※1)
- 一般層〜中堅層まで幅広いレイヤーに対応。東京・横浜・名古屋・大阪に拠点
※1 厚生労働省「人材サービス総合サイト」における管理部門・士業領域に特化した有料職業紹介事業者の「無期雇用および4ヶ月以上の有期雇用の就職者数」(2024年度実績を自社集計)による。なお、管理部門・士業領域への特化の有無は、当社において比較対象の有料職業紹介事業者のウェブサイトを全件閲覧して判断。(2025年8月1日時点)
MS-Japanはこんな方におすすめ
- 予算管理・管理会計等の経営企画の経験を活かして、別の会社の管理部門でキャリアを続けたい方
- まずは管理部門の求人を幅広く見てみたい方
2. ユメキャリAgent【大手人事目線の選考対策、職種を絞らない汎用型】
職種・業界を絞らず幅広い選択肢から検討したい場合は、大手企業の人事担当者が立ち上げたユメキャリAgentもおすすめです。現役の人事目線での書類添削・選考対策に定評があり、登録者限定で1次選考免除の特典がある提携企業もあります。
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同じ管理部門でも「人事労務」「経理」「法務」の仕事内容・年収が気になる方は、「人事労務とは?仕事内容・年収を現役人事労務が解説」・「経理とは?仕事内容・年収・転職市場を経営企画職が解説」・「法務とは?仕事内容・年収・「きつい」と言われる理由を経営企画職が解説」もあわせてご覧ください。
よくある質問
経営企画は未経験からでもなれますか?
企業によっては第二新卒や若手層を未経験で採用するケースもありますが、多くの場合、営業企画・財務会計・コンサルティング等の実務経験が評価されます。管理部門特化の転職エージェントに相談し、自分の経験がどう評価されるか確認するのがおすすめです。
経営企画の年収はどのくらいですか?
調査元によって差がありますが、メンバークラスで700万円台後半、管理職クラスで1,000万円台後半が一つの目安です。会社規模や業界、担当する業務の幅(M&Aや新規事業に関わるか等)によって大きく変動します。
経営企画はどんな人に向いていますか?
会社全体を俯瞰する視点を持ち、数字を扱う地道な作業にも抵抗がなく、経営陣からのプレッシャーを前向きに受け止められる人が向いています。「戦略立案だけをやりたい」というイメージが強すぎると、実務とのギャップに苦しみやすい傾向があります。
経営企画から他のキャリアに進むことはできますか?
経営企画で培った全社視点・財務知識・資料作成力は、コンサルティング業界や他社の経営企画・事業企画ポジションでも評価されやすいスキルです。管理部門特化のエージェントに相談することで、次のキャリアの選択肢を具体的に把握できます。
まとめ


この記事のポイント
- 経営企画は中期経営計画の策定・予算管理・M&A検討・取締役会資料作成等を担う、経営陣に近い立場の職種。業務範囲は会社によって大きく異なり「経営に必要なことは何でもやる仕事」というのが実態に近い
- 年収相場は調査元により幅があるが、メンバークラスで700万円台後半、管理職クラスで1,000万円台後半が目安。ただし会社規模による差も大きく、小さい会社では400万〜500万円台からのスタートもある
- 「やめとけ」と言われる理由は、経営陣との距離による精神的負担・長時間労働・機密情報を扱う孤独感・戦略立案イメージと実務のギャップの4点。ただし孤独感の感じ方には個人差があり、「求められる仕事の水準の高さ」の方が実感として大きいという声もある
- 会社全体を俯瞰する視点・複数領域をマルチにこなせる器用さ・プレッシャーへの耐性がある人に向いている
- 20〜30代のうちに経営企画に飛び込みキャリアを積み上げるのがおすすめ。辞めたいと悩んでいる人は、会社による実態の違いを踏まえた転職も選択肢の一つ
「経営企画はやめとけ」という声だけで判断せず、実際の仕事内容と自分の適性を照らし合わせて考えてみてください。