


この記事では、現役で人事労務を担当している僕(YU)が、次の内容を解説します。
- 「人事はやめとけ」と言われる理由
- 人事・労務に向いていない人の特徴
- 未経験から人事を目指すときに知っておきたいこと
結論から言うと、人事は「会社と従業員の板挟み」「地道な事務作業」「評価や異動への不満の矛先になりやすいこと」がつらいと言われる主な理由です。ただし、その分やりがいもある仕事なので、向き不向きを正しく理解した上で判断することが大切です。
「人事はやめとけ」と言われる理由
人事の仕事を調べると「やめとけ」「つらい」という声が一定数見つかります。理由として挙げられることが多いのは、主に次の4つです。
1. 会社と従業員の板挟みになりやすい
異動・評価、時には人員整理の対象者選定など、会社の方針を現場に伝える役割と、従業員一人ひとりの事情に寄り添う役割の両方を担うため、精神的な負担を感じやすいと言われています。
2. 地道な事務作業の負担が大きい
給与計算・勤怠管理・社会保険手続き等は、ミスが許されない細かい事務作業が中心で、月末月初は特に業務量が集中しやすい傾向があります。
3. 評価や異動への不満の矛先になりやすい
人事評価や異動の決定に直接関わっていなくても、従業員からの不満・クレームの窓口になりやすく、感謝されにくい役回りになりがちです。
4. 「人事」と「労務」で求められるスキルが違い、ミスマッチが起きやすい
採用・育成等の「人を動かす」領域と、給与計算・法令対応等の「制度を守る」領域は求められる適性が異なります。未経験で配属された領域が自分の得意分野と合わないと、「きつい」と感じやすいようです。
人事・労務に向いていない人の特徴
上記の理由を踏まえると、次のような人は人事・労務の仕事でつらさを感じやすい可能性があります。
人事・労務が向いていないかもしれない人
- 板挟みの状況が続くとストレスを強く感じてしまう人
- 細かい事務作業・正確性が求められる反復作業が苦手な人
- 従業員からの不満や厳しい意見を受け止めるのがつらいと感じる人
- 「感謝されること」をモチベーションの中心にしたい人
一方で、会社と従業員、両方の立場を理解しようとする姿勢がある人や、地道な作業をコツコツ積み上げられる人には、人事・労務は向いている仕事だと言えます。
未経験から人事を目指すときに知っておきたいこと
他職種から人事への転職を考えている場合、「人事=採用面接をする華やかな仕事」というイメージだけで飛び込むと、実際の業務(特に労務まわりの地道な事務作業)とのギャップに戸惑うことがあります。事前に、自分が興味を持っているのが「人事(採用・育成)」なのか「労務(制度・手続き)」なのかを整理しておくと、入社後のミスマッチを減らせます。
詳しい仕事内容・年収相場は、姉妹記事の「人事労務とは?仕事内容・年収を現役人事労務が解説」で解説しています。
私の場合:人事労務で大変だったこと






未経験から人事を目指す人、逆に「辞めたい」と悩んでいる人へのアドバイスも聞きました。

私(YU)の場合の実感
- 人の給与やセンシティブな情報に日常的に触れる大変さがある。白黒つけられないグレーな判断を求められる場面も
- 板挟みや、そこから来るストレスは実際にある
- それでも続けている理由は、どの会社にもある職種で潰しが効くポータブルなスキルが身につくこと
- 極めればCHROのような上のポジションも目指せる。出世に興味がなくても労務スキルは重宝され、長く働き続けられる魅力的な仕事
それでも人事・労務にはやりがいがある
板挟みや地道な事務作業がある一方で、従業員のキャリアや働き方に直接関わり、会社の制度をより良くしていけるのは人事・労務ならではのやりがいです。「大変な面」と「やりがい」の両方を理解した上で、自分に合っているかを判断することが大切です。
転職・キャリアを考えるなら
「今の会社の人事の仕事がつらい」と感じている場合、人事という職種自体が合わないのか、今の会社特有の事情(体制・文化)が原因なのかを切り分けることが大切です。会社によって人事労務の業務範囲・裁量・雰囲気は大きく異なります。
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MS-Japanは、経理・財務・法務・人事・総務といった管理部門(バックオフィス職)への転職に特化した老舗の人材紹介会社です。人事総務も明示的に対象としており、今の会社特有の事情が原因だった場合、環境を変えるだけで働きやすさが大きく変わることもあります。
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※1 厚生労働省「人材サービス総合サイト」における管理部門・士業領域に特化した有料職業紹介事業者の「無期雇用および4ヶ月以上の有期雇用の就職者数」(2024年度実績を自社集計)による。なお、管理部門・士業領域への特化の有無は、当社において比較対象の有料職業紹介事業者のウェブサイトを全件閲覧して判断。(2025年8月1日時点)
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同じ管理部門でも「経営企画」「経理」「法務」の仕事が気になる方は、「経営企画とは?仕事内容・年収を解説」・「経理はやめとけ?きつい・向いてない人の特徴」・「法務とは?仕事内容・年収・「きつい」と言われる理由を解説」もあわせてご覧ください。
よくある質問
人事は本当にやめたほうがいいですか?
「人事」という職種そのものが合わないのか、今の会社の体制・人間関係が原因なのかによって答えは変わります。板挟みや事務作業の負担に強いストレスを感じる場合は職種自体を見直す価値がありますが、今の会社特有の事情が原因であれば、同じ人事職のまま転職することで状況が改善するケースもあります。
未経験から人事に転職するのは大変ですか?
「人事(採用・育成)」と「労務(制度・手続き)」で求められるスキルが異なるため、事前にどちらの業務に興味があるかを整理しておくことが大切です。配属される領域が自分の得意分野と合わないと、ミスマッチを感じやすい傾向があります。
人事に向いていないと感じたら、どうすればいいですか?
まずは「人事という職種自体が合わないのか」「今の会社特有の事情が原因なのか」を切り分けてみましょう。原因によって、同じ人事職での転職を検討するのか、別の職種を検討するのかが変わってきます。
まとめ


この記事のポイント
- 「人事はやめとけ」と言われる理由は、会社と従業員の板挟み・地道な事務作業の負担・評価や異動への不満の矛先になりやすいこと・人事と労務のスキルのミスマッチの4点
- 板挟みへのストレス耐性が低い人・細かい事務作業が苦手な人は向いていない可能性がある一方、両方の立場を理解しようとする姿勢がある人には向いている
- 未経験から目指す場合は「人事(採用・育成)」「労務(制度・手続き)」どちらに興味があるか事前に整理するとミスマッチを防げる
- 「つらい」と感じたら、職種自体が合わないのか今の会社特有の事情が原因なのかを切り分けて考える
「人事はやめとけ」という声だけで判断せず、大変な面とやりがいの両方を理解した上で、自分に合っているかを考えてみてください。