ニュースで「長期国債の金利が上がっている」という話はよく目にするけれど、それが自分の変動金利にどう・どれくらいのタイムラグで反映されるのかがよく分からないという人は、実はかなり多いのではないでしょうか。
この記事では、長期金利のニュースと自分の変動金利の本当の関係を調べてまとめました。



固定金利と変動金利、連動している指標が違う

固定金利と変動金利、連動している指標が違う
- 固定金利:10年国債の利回りなど「長期金利」の動きを参考にした長期プライムレートに連動
- 変動金利:日銀の政策金利(短期金利)の動きを受けて銀行が改定する「短期プライムレート」に連動
つまり「長期国債の金利が上がっている」というニュースは、主に固定金利側の話です。変動金利で借りている(借りようとしている)人が本当にチェックすべきなのは、日銀の政策金利の動きと、それに連動する短期プライムレートの方になります。


短期プライムレートの上昇が、自分の返済額に反映されるまでのタイムライン

多くの銀行では、短期プライムレートの動きを受けて、年2回(毎年4月1日・10月1日)のタイミングで変動金利型住宅ローンの適用金利を見直す方式を採用しています。日銀が政策金利を変更しても、その瞬間に自分の住宅ローン金利が動くわけではなく、次の見直し時期まで反映が持ち越されるということです。
「住宅ローンの変動金利、上がったらどうなる?5年ルール・125%ルールの仕組みを解説」で紹介した通り、金利が見直されても毎月の返済額自体は5年間変わらない「5年ルール」もあるため、実際に家計への影響を実感するまでにはさらに時間差が生まれる仕組みになっています。


わが家の場合:調べてみたら、少し落ち着いた



よくある質問
Q. 固定金利で借りている場合は、長期国債の金利上昇の影響を受けますか?
A. 固定金利は長期金利(長期プライムレート)に連動するため、新規に固定金利で借りる場合は影響を受けやすくなります。ただし既に固定金利で契約済みのローンは、返済期間中の金利自体は変わりません。
Q. 短期プライムレートは日銀の政策金利とすぐに連動しますか?
A. 日銀が政策金利を変更しても、各銀行が短期プライムレートを改定するまでにはある程度の時間差があり、さらにそれが住宅ローンの適用金利に反映されるのは多くの銀行で年2回の見直しタイミングになります。
まとめ


この記事のポイント
- 固定金利は長期金利(10年国債)、変動金利は短期プライムレート(日銀の政策金利)に連動しており、連動する指標が違う
- 「長期国債の金利が上がっている」というニュースは主に固定金利側の話
- 短期プライムレートの変化が変動金利に反映されるのは多くの銀行で年2回(4月・10月)、タイムラグがある
- 5年ルールにより、金利が見直されても毎月の返済額自体は5年間変わらない
金利タイプの選び方は「住宅ローンの変動金利、上がったらどうなる?5年ルール・125%ルールの仕組みを解説」、事前審査の受け方・必要書類は「住宅ローンの事前審査ってどうやるの?」、事前審査の有効期限中に金利が動いたらどうなるかは「住宅ローンの事前審査の有効期限中に金利が上がったら、審査結果はどうなる?」もあわせてご覧ください。