中小企業診断士試験にやっと合格して、実務補習を経てやっと登録したけど、どうやって副業で稼いでいけばいいんだろう?
この記事では、企業内で働きながら中小企業診断士として登録されてる方や、今後合格を目指している方に向けて、こんな悩みに対して紹介・解説していきます。
今後資格を活かして、企業内診断士として副業していきたいが、
- どんな副業があるかわからない
- どうやって副業の案件を取ればよいかわからない
- どんな点に注意するべきか知りたい
令和2年度の試験で中小企業診断士に合格し、その後登録し、東京都中小企業診断士協会(支部は非公開)に属する、30代の企業内中小企業診断士です。
合格直後から、診断士の副業について動き始めて、今では様々な形の副業に取り組んでいます。
サラリーマンとしての給与に加えて、中小企業診断士としての副業で、平均して月10万ほどの収入を得ています。
決してすごい稼いでいるわけではないですが、生活のゆとりが出てきたと感じています。
ただそんな僕も、診断士に受かった当初は、「資格取れたはいいけれど、どうやって稼ぐかわからない」「平日は会社勤めで忙しいし副業やる時間ない」という感じでした。
そこから試行錯誤して、周りの諸先輩方にも聞きながら、少しずつ稼げるようになっていきました。
この記事では中小企業診断士の副業について、僕の実体験も踏まえて紹介していきますので、最後までどうぞよろしくお願い致します。
中小企業診断士の副業の種類と報酬相場
中小企業診断士が取り組む副業は様々ありますが、大きく分類すると、以下の5つに分類されると思います。
上から順に、難易度が低く&報酬が低いもので、下に行くについて、難易度は上がりますが報酬が高いものです。
- 資格講座の添削や講師
- 補助金の申請支援
- 記事や本の執筆
- 研修・セミナーの講師
- コンサルティング支援
それぞれ細かく見ていきましょう。
1.資格受験校の添削や講師
中小企業診断士を合格したばかりの方が、一番すぐにイメージ付きやすい副業が、この資格講座の添削や講師ではないでしょうか。
文字通り、中小企業診断士を目指す受験生に対して、中小企業診断士の予備校等で、資格講座の添削や講師を行う副業です。
報酬相場は?
報酬は他の副業に比べると、低単価であることが多いです。
業務によって異なりますが、
- 二次試験答案の採点・添削:答案一枚あたり500-800円程度
- 1次試験の作問&解答解説作成:10,000-20,000円程度
- 2次試験の作問&解答解説作成:20,000-30,000円程度
- 授業講師:1時間あたり4,000-5,000円程度
というのが相場のようです。
答案の採点は低単価ではありますが、自分の好きな時間で、自宅で作業できるのがメリットです。
作問は単価は上がるのですが、解答解説を作るにあたって、理論の誤りが無いかをチェックしたりするので、骨が折れる作業です。時間単価で考えるとそこまで高くないかなという印象です。
講師についても、授業をするに至るまでの研修が必要なことに加え、事前の予習が必要なこともあり、土日稼働だけでの副業には不向きかもしれません。
報酬的には美味しくないですが、自分の好きな時間と場所で仕事できるため、土日のスキマ時間にこなしています。
たまに試験問題を解くことで、受験でせっかく蓄えた知識が維持されるのもメリットですね。
どこで仕事を獲得するか
資格受験校の添削や講師の副業は、自分の出身受験校でそのまま仕事を獲得するケースが多いようです。
自身の出身予備校に、直接問い合わせてみるのがおすすめです。
他の副業にも共通することですが、中小企業診断士という肩書だけでは、待っているだけでは基本仕事は降って湧いてきません。
自分で一歩踏み出して、「問い合わせてみる」「足を運んでみる」「まずやってみる」という姿勢がとても大事です。
ココがおすすめ
- 自分の好きな時間・好きな場所で作業できる
- 出身受験校経由で比較的簡単に副業を開始できる
- 中小企業診断士の受験生時に培った知識を活用できる
ココがダメ
- 報酬が安い
- 新たな知識やスキルが伸びづらい
2.中小企業の補助金の申請支援
次に中小企業診断士のメジャーな副業が、補助金の申請支援です。
コロナウイルスの影響で、中小企業が大きくダメージを受けている昨今の状況を受け、政府は多くの補助金を出しています。
補助金申請で必要なこと
中小企業が補助金を申請するには、事業計画書が必要なのですが、
- なぜ補助金が必要なのか
- どんな用途に補助金を使うのか
- その補助金を使って本当にやれるのか、効果が出るのか
について、説得力をもって事業計画書を書き上げなければなりません。
当然、一般の中小企業経営者には荷が重い作業ですので、そこで我々中小企業診断士の出番です!
- 財務諸表を分析した上で補助金の必要性を訴え
- SWOT分析から「強み×機会」を活かした方向性を描き
- 市場規模を調べ顧客ニーズを分解し
- スケジュールや体制にまで落とす
これらを、経営者と対話しながら、事業計画書として書き上げていきます。
対象となる補助金や助成金は?
中小企業診断士が手掛ける補助金や助成金は様々ですが、代表的なところだと以下の3つが多いです。
- 小規模事業者持続化補助金
- 事業再構築補助金
- ものづくり補助金
国の補助金助成金だけでなく、各自治体が出しているものも多くあります。
上記の3つだけでなく、それぞれの自治体の補助金や助成金で支援されている診断士の先生が多くいらっしゃいます。
報酬相場は?
着手金+成功報酬が主流
報酬相場は、着手金10万+成功報酬(補助金額×10%-10万)とされている中小企業診断士が多いです。
もちろん補助金の種類や、顧客に応じて変化します。
例えば、500万円の補助金を申請するのであれば、以下のような形です。
- 着手金10万
- 成功報酬40万
- 補助金額500万×10%-着手金10万
- ※補助金が無事採択されたら支払われる
- 合計50万
この金額を見て、高いと見るか安いとみるかはその人次第ですが、事業計画書を一から作るのであれば、かなりの労力が掛かります。
下請けだと更に低い報酬
上記の着手金10万+成功報酬はあくまで一次請けの場合です。
一次請けの別の先生から、下請けで受託する場合は、マージンが抜かれることもあり、さらに報酬は下がります。
副業の中小企業診断士で、一次請けで補助金を受けるケースは稀だと思いますので、20-30万円あたりが補助金1件あたりの相場だと思います。
そのため、初期の仕事として補助金はよいですが、時間が掛かる割に、報酬が伸びていかないので、中長期的には縮小していく診断士の先生が多いです。
どこで仕事を獲得するか
補助金の仕事は、知人の診断士の先生経由で回ってくるケースが多いです。
合格したばかりの方は、中小企業診断士の知人も少ないでしょうし、積極的に協会などのコミュニティに参加して知人を作るか、補助金ポータルサイトへ登録することを検討してみてください。
ココがおすすめ
- 自分の好きな時間・好きな場所で作業できる
- 直接的に中小企業を支援している充実感を味わえる
- 成果報酬によって高額な報酬額となる可能性がある
ココがダメ
- 企業内診断士が副業として下請けで受注すると、報酬額は低くなる
- 計画書づくりに慣れると新たなスキルが伸びづらい
- 想像以上に執筆に時間が掛かる
3.記事や本の執筆
3つ目は、記事や本の執筆です。
これは本当に様々な種類がありますが、新米の中小企業診断士がすぐ挑戦しやすいのは、診断士界隈に向けて出される記事の執筆です。
例えば、中小企業診断士の東京協会HP内の記事1ページを、取材から執筆まで依頼されるケースなどです。
報酬相場は?
一記事あたり3,000-5,000円が多いです。
これもメディアによって様々なので、かなり変動幅があります。
金銭的にはそこまで大きな報酬にはなりづらいですが、書いた記事をきっかけとして、新たな仕事が生まれることがあるというのが、一番の魅力です。
またクラウドソーシングサイト経由でWEBライティングをすると、1文字当たり1~4円程度の報酬が得られることが多いでしょう。
どこで仕事を獲得するか
こちらも補助金と同様、中小企業診断士の先輩からの紹介が最も多いです。
若手でも取り組みやすい副業のため、先輩からの流してもらうケースをよく見かけます。
執筆の仕事を本格的に取り組むのであれば、取材や執筆の講座を受け、専門的に取り組むこともおすすめです。
将来的には、自分の本が本屋さんに並ぶことを夢見て、コツコツ取り組んでいくことが大事ですね。
ココがおすすめ
- 自分の好きな時間・好きな場所で作業できる
- 執筆した記事をきっかけとして新たな仕事が生まれることがある
- インタビュー記事などは専門知識が薄くても挑戦できる
ココがダメ
- 実績がないと案件機会が少ない
- 報酬は低額であることが多い
4.研修・セミナーの講師
4つ目は研修やセミナーの講師です。
これは、商工会議所等で、中小企業の経営者や中小企業診断士向けに、ある特定のテーマのエキスパートとして、講演や研修をするものです。
近年では「事業承継」や「デジタルトランスフォーメーション支援」「インボイス制度対応」「サステナビリティ対応」などのテーマで講演が開かれていますね。
報酬相場は?
一回あたり1万5千円~3万円あたりが相場のようです。
これもテーマや規模によって変動しますが、セミナー参加者が将来のコンサルティング顧客になることもあり、将来的な見込み顧客獲得という側面もります。
どこで仕事を獲得するか
セミナーをできるほどの専門知識を得ていることが大前提となりますので、診断士の資格に加えて、本業で培った知識ノウハウ・実績や、ダブルライセンスでの知識ノウハウが大事になってきます。
その上で、中小企業診断協会や中小企業支援団体に登録したり、窓口相談を行うことにより、講演の依頼を受けるケースが多いようです。
中小企業支援団体の代表的なものは以下です。
- 中小機構
- 中小企業振興センター(振興公社)
- 商工会議所
- 中小企業団体中央会
ココがおすすめ
- セミナーをきっかけに見込み顧客が獲得できる
- 自身の専門知識を活かしやすい
- 実績に泊がつきやすい
ココがダメ
- 実績がないと案件機会が少ない
- セミナーや講演準備に時間がかかる
5.コンサルティング支援
最後は、中小企業診断士の王道であるコンサルティング支援です。
スポットのコンサルティングだけでなく、最終的に顧問契約として、中小企業と長い付き合いを構築する中小企業診断士の先生もいます。
ただ副業でのコンサルティング支援だと、本業があるため就業後や土日休日を使って、経営コンサルティング行うことになります。
そのため他の副業に比べ、報酬は魅力的である一方、ハードルが高い副業です。
その実情について、調査した論文があるので紹介します。
企業内中小企業診断士のコンサルティング業務の実情
「企業内診断士の実態調査-現状と活躍の可能性について」(平成 30 年 3 月関西外国語大学 川村 悟) によると、企業内診断士のコンサルティング業務の実態ついて、以下のように書かれています。
コンサルティング業務(副業などを含む)の実施状況について、企業内診断士とプロコン診断士を比較した統計を以下に示している。
プロコン診断士の 98.3%はコンサルティングを行っているが、企業内診断士は 29.7%にとどまっている。企業内診断士の 70.3%はコンサルティングを行っておらず、診断士資格を十分に活用しきれていない状況にあると言えよう。
さらに同論文の中では、コンサルティング業務への意向についても触れられています。
「コンサルティング業務を行っていない」と回答した者に同業務の意向を尋ねたところ、以下のように約 9 割の中小企業診断士はコンサルティング業務を行いたいと回答している。
またコンサルティング業務を行っていない理由については、以下のようにまとめられています。
「会社との契約上副業ができないから」(30.7%)、「会社の仕事に追われ時間と余裕がないから」(24.2%)、「機会がないから」(19.6%)との順になっている。
副業禁止、時間的制約、診断機会の不足などの要因が企業内診断士の障壁となっている現状が明らかとなった。
以上をまとめると、以下のことがわかります。
- 企業内診断士の中で、コンサルティング業務を行っているのは、3割ほど。
- コンサルティング業務を行っていない7割も、コンサルティング業務を行いたい意向はあるが、行えていない。
- その理由としては、副業禁止、時間的制約、診断機会の不足などの要因が企業内診断士の障壁となっている
それだけコンサルティング業務のハードルが高いことがわかります。
報酬相場は?
中小企業診断協会が2005年に調査した結果によると、コンサルティング業務の報酬は、一日あたり平均97,000円です。(「データでみる中小企業診断士」より)
この調査は独立した中小企業診断士も含まれているため、平均を押し上げていることが予想されますが、他の中小企業診断士の副業と比べて高単価であることがわかります。
どこで仕事を獲得するか
先程の実態調査からも分かる通り、コンサルティング業務の受注のハードルは高いですが、いくつかの仕事獲得方法を紹介します。
先輩診断士からの紹介
やはり一番多いのは、先輩診断士からの引き継ぎや紹介です。
先輩の診断士だけでは手が回らなくなったり、相談テーマとして力を借りたいときに声がかかるケースです。
常に声がかかりやすい状態を作るために、以下が大切です。
- 中小企業診断士のコミュニティに顔を出し、人脈を作り保ち続ける
- 得意領域を明確にし、コンサルティング業務に意欲があることを伝える
そもそも中小企業診断士の知人がいなければ紹介は発生しませんし、「事業承継」や「ウェブマーケティング」など得意領域が明確だと、先輩診断士も声を掛けやすいです。
補助金からのコンサルティング業務
次に、補助金支援から、コンサルティング業務へ繋げることです。
補助金申請は単発で終わることも多いですが、そこから「補助金を使ってどうやって事業を伸ばすか」など、中長期的なテーマについて相談相手になれるかどうかが大事です。
補助金というフックから、本丸のコンサルティング業務へ繋げていきましょう。
副業ポータルサイトへの登録
上記のようなツテがない場合は、副業ポータルサイトへの登録がおすすめです。
僕のおすすめは、上場企業であるクラウドワークス社が運営する「CloudLinks(クラウドリンクス)」です。
フルリモート案件や土日だけの稼働も可能なため、企業内診断士の方でも柔軟に調整可能です。
またプロフィールを見た企業から直接スカウトが届くので、「中小企業診断士」という肩書や、これまでの経験や実績を見てスカウトが届きます。
ココがおすすめ
1.登録利用料”0”円!無料で登録して待つだけ!
2.案件のツテがない中小企業診断士に最適
3.週5時間〜、フルリモートの案件も多数!ライトに始めることが可能!
4.プロフィールを見た企業から直接スカウトが届く
具体的な案件の一部は以下のようなものです。
これ以外にも、かなり多種多様な案件が募集されているので、中小企業診断士の知識とこれまでの本業の経験や知識が活かせるプロジェクトが、きっと見つかりますよ。
冒頭にも書いた通り、どの副業でも、中小企業診断士という肩書だけでは、待っているだけでは基本仕事は降って湧いてきません。
自分で一歩踏み出して、「問い合わせてみる」「足を運んでみる」「まずやってみる」という姿勢がとても大事です。
中小企業診断士の副業のメリットや効能
これまで副業の種類を紹介してきましたが、副業をすることのメリットについても、改めて触れていきましょう。
年収アップ
中小企業診断協会が2005年に調査した結果によると、中小企業診断士の平均年収739.3万円です。(「データでみる中小企業診断士」より)
これは独立診断士も含む金額ですが、一般的なサラリーマンと比べても、非常に高いものとなっています。
副業によって、本業サラリーマンでの年収に加えて、さらなる年収アップを目指していきましょう。
経験獲得とスキルアップ
普段の業務とは異なる副業での経験は、本業では得られないスキルアップをもたらしてくれます。
これまで本業で培ったスキルが、別の業界で活きることがわかり、さらにスキルを伸ばすことができた方もたくさんいます。
他業界での経験や知識は、いずれ本業にもフィードバックされ、好循環を生み出してくれます。
[st-kaiwa1]僕自身も副業で扱った製造業の運営管理の知識が、本業でのオペレーション構築の時に役立った経験があります。
副業の経験やスキルが、思わぬところで回り回って本業に役立つことは多いです。
中小企業を支えるというモチベーション
中小企業診断士の中には普段は大企業勤めで、中小企業との接点がない方も多くいるでしょう。
そういった方が、副業を通じて、実際の中小企業支援に取り組むことで、大きなモチベーションややりがいに繋がります。
日本の99%を占める中小企業を支えることで、本業では味わえない達成感を感じられるのは、大きなメリットです。
中小企業診断士の副業の注意点
最後に、副業をする上での注意点も確認しておきましょう。
本業勤め先への副業申請
副業解禁が叫ばれてますが、まだまだ副業禁止の会社も多いです。
特に中小企業診断士には、銀行員など金融機関勤めの方が多いですが、多くの金融機関では副業禁止のところが多いと聞きます。
ご自身の会社の就業規則などをチェックし、「副業の可否」「競業避止義務」などは必ず確認しておきましょう。
場合によっては、減給や懲戒の対象になる事例もありますので。
確定申告は忘れずに
会社員だと年末調整だけで済んでしまうことが多いですが、副業して稼ぎ始めたら、確定申告することをお忘れなく。
その場合は、個人事業主として開業申請して、税務メリットを取る方法もありますので、しっかりチェックしておきましょう。
本業やプライベートとのバランスを崩さないよう
副業に張り切りすぎて、本業やプライベートとのバランスが崩れては、本末転倒です。
特に働きすぎて、体調を崩さないように気をつけてくださいね。
副業が難しければ転職活動するのもアリ
ここまで中小企業診断士の副業について、紹介してきましたが、資格取得をきっかけとして、転職される方も多いです。
公認会計士のように独占業務があるわけではないので、「資格があるだけで転職できる」わけではありませんが、難関資格を努力して取ったという「資格を取得するための努力」や、経営全般に関する一定の知識を持っている証明になります。
中小企業診断士の転職先
資格を活かすという意味で、中小企業診断士の転職先としては多い業種を紹介します。
コンサルティング会社
一番わかりやすい転職例だと思います。外資系だけでなく、日系のシンクタンク含め、転職される方も多いです。
金融機関
金融機関が融資をする際、融資先の財務分析は必須です。実際、銀行勤務の方が中小企業診断士を取得するケースも非常に多いです。
事業会社の経営企画
メーカーやITなど、業種は問いませんが、事業会社の経営企画として転職される方も多いです。
中小企業診断士は7科目の受験科目があり、幅広い知識が求められるので、事業会社の経営企画に求められる能力と近いです。
転職エージェントの中には、経営企画や管理部門専門の転職エージェントもありますので、一度登録して「自分にどんな求人があるのか」を聞いてみてみるのも良いです。
実際に転職するのは当然新しい環境なのでリスクがありますが、どんな求人があるかチェックするのはノーリスクです。
私も定期的に転職エージェントと話をして、自分の市場価値の定点観測をしています。
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中小企業診断士を別の武器と組み合わせて希少性up!
中小企業診断士は、前述した通り、幅広い知識が求められる試験なだけに、「広く薄く」の知識になりがちです。
そこで転職を考えるにあたって、とても重要なのは、特定の業界や業務に関する豊富な経験や深い知識があなたの転職市場での希少性をあげてくれます。
中小企業診断士×業界経験
ご自身がこれまで働かれていた業界経験を活かすパターンです。
たとえば銀行の融資担当として働いていたのなら、中小企業への融資や資金調達を武器として、同業種への転職や、逆に資金調達を目指す中小企業への転職も考えられます。
私の知り合いの診断士は、長く保育士として働かれていた経験を活かして、「保育園や幼稚園専門のコンサルティングサービス」を展開していたりします。
中小企業診断士×職種経験
業界経験だけでなく、職種経験と診断士の知識を組み合わせることも考えてみましょう。
たとえばあなたが営業職であれば、診断士で経営の知識を得ることで、経営者視点に近い考え方ができるようになっているはずです。
単なるモノ売りの営業ではなく、経営視点でなぜその商材サービスに価値があるのかを語れると、より営業成果もアップするでしょうし、より高い単価商材も扱えるようになるかもしれません。
中小企業診断士×他資格
中小企業診断士に加えて、他資格を持っているなら、それら資格と組み合わせて、面接時に訴求するのもアリです。
- 公認会計士/米国公認会計士
- 税理士
- 社会保険労務士
- 簿記/ビジネス会計検定
- 基本情報技術者
- キャリアコンサルタント
などなど、組み合わせる例は多種多様にあり、その分だけ希少性も増します。
懸念点としては、中小企業診断士以外の資格も新たに取得したい場合、難易度の高い資格ほど希少価値が高まるものの、取得までに年単位の時間を要することです。
そのため、まずは転職エージェントに登録して、キャリアコンサルタントと話をしながら、別資格の勉強をするのがおすすめです。
せっかく努力して取った中小企業診断士という資格。