中小企業診断士 二次試験

中小企業診断士二次筆記試験に合格後に即やるべき3つとは?

当サイトの記事では、商品・サービスの紹介にアフィリエイトプログラムを利用しています。

中小企業診断士二次試験に合格後にやるべきこと

HIRO

30代の経済産業省登録の中小企業診断士。日々の家計の節約術・決算資料から投資に役立つポイント解説を発信します。 妻と二人暮らし。夫婦でサイドFIREを目指してます。

YU
中小企業診断士の二次試験筆記試験の結果が発表されたね!長かった試験勉強も、これでもうすべて終わったと言っても過言じゃないね!

そうだね、でも筆記試験に合格してから、やるべきことはまだまだあるんだ。今日はそれを3つ紹介するよ!
HIRO

中小企業診断士の2次試験筆記試験の結果が発表されました!

長い勉強を乗り越えて合格を勝ち取られた方、本当におめでとうございます。ぜひこの記事を読んで、筆記試験合格の次にやるべきことをチェックしてみてくださいね。

①口述試験対策

まずやるべきことの1つ目は、口述試験対策です。

これは多くの中小企業診断士の受験生なら認識していると思いますが、筆記試験のあとには口述試験、いわば面接のようなものがあります。

すでに.口述試験を受験する資格を得た方へのは、書留で通知が届いているかと思います。

口述試験の概要

改めて、口述試験の概要をおさらいすると、中小企業診断士協会のHPによると、以下のように説明されています。

口述試験を受験する資格を得た方を対象に、中小企業の診断及び助言に関する能力について、筆記試験の事例などをもとに個人ごとに面接の方法により行います。なお、試験時間は、1人当たり約10分間で、筆記試験と同じ 7地区で実施します。

口述試験の試験時間と面接管の人数は?

試験時間

概要に記載されている通り、一人あたり10分ほどです。

質問数

質問の数は、人によってばらつきがありますが、一般的には2つの企業事例から各2問ずつの合計4問というケースが多いです。

例えば、事例Ⅰから2問、事例ⅣからⅡ問の計四問といった形です。

注意したいのは、早口で端的に回答しすぎることです

試験時間は10分と決まっているので、早口で端的に回答しすぎることで、時間が余ってしまい、質問数が増える可能性があります。

多くの人が4問程度のところ、端的に答えすぎたせいで、6-8問程度聞かれる羽目になり、回答に窮したという受験生もいるようです。

面接官の人数

面接官の人数は、2-3名というのが一般的です。机を挟んで、受験生の対面に試験管が座ります。

試験管の質問が聞き取れなかった場合は?

ただ直近コロナのご時世を受けて、

  • 試験管との距離が遠いため、聞き取りづらい
  • マスクをしているため、聞き取りづらい

ということがあり、試験管の質問が聞き取れないケースがあります

その場合、曖昧に回答するのではなく、きちんと「もう一度お願いします」と聞き直す勇気を持ちましょう。

口述試験の難易度

口述試験の難易度についても見ていきましょう。

令和2年度の結果ですが、口述試験の資格を得た人が1175人に対して、合格者は1174人と、率にして99%以上の方が合格していることがわかります。

そのため、様々な予備校等で「試験会場に到着さえできれば合格する」「完全に黙り込んでしまわなければ大丈夫」などと言われることが多いです。

とはいえ、万が一がありますので、できる対策は最後まで抜からずにやっていきましょう。

口述試験対策のポイントは?

口述試験を乗り切るためのポイントは以下の4つです。

  1. 与件文および設問を頭にいれること
  2. 各予備校の想定質問を解いておくこと
  3. ゆっくり丁寧に話すことを心掛けること
  4. 寒さ対策をしっかりすること
  5. 当日までの体調管理をしっかりすること

試験会場に到着さえできれば、ほぼ確実に受かると言われる試験です。その点では、5つ目の体調管理が基礎的ではありますが、最も大切と言えるでしょう。

また口述試験対策については、こちらの記事でより深く解説していますのでチェックしてみてください。

関連
口述試験対策の5つのポイント
中小企業診断士の口述試験対策の5つのポイント!令和3年度の過去問題も紹介!

中小企業診断士 口述試験の対策について、5つのポイントに分けて解説します!令和3年度の最新過去問題も紹介します。

続きを見る

②実務補習を申し込む

実務補習の概要

2次試験合格後にやっておくべきこと、2つ目は実務補習の申し込みです。

実務補習とは、中小企業診断士協会が実施する実地講習のことで、平たく言えば、「実際の中小企業での研修」といったところでしょうか。

二次試験に合格後、この実務補習もしくは、診断実務従事を15日間を経て、初めて経済産業省登録の中小企業診断士として登録できます。

中小企業診断士実務補習は、中小企業診断士試験合格者を対象に、15日間の実習方式で実施します。
この実務補習は、1グループを受講者6名以内で編成し、指導員の指導のもと、実際に企業に対して経営診断・助言を行います。

企業に対して、現場診断・調査、資料分析、診断報告書の作成、報告会を行います。当協会は、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づく経済産業大臣の登録実務補習機関として、中小企業診断士実務補習を実施しています。

改めて、1次試験から登録までの流れを見てみると、以下のとおりです。

登録するまで名刺で中小企業診断士を名乗れない?

さて気になるところは、いつから「中小企業診断士」として名乗れるか、ですよね。

これは正式には、やはり中小企業診断士登録するまで「中小企業診断士」を名乗れない、ということになります。

2次試験に合格しただけでは、単なる「試験合格者」であり、公認会計士でいう「会計士補」に近い概念です。

稀に登録前に以下のように書く方も見受けられますが、それだけであればわざわざ書かなくても、、というのが個人的な所感です。

  • 中小企業診断士 登録予定
  • 中小企業診断士(Inactive)

名刺に載せたいのであれば、まずはしっかり実務補習を受けて、正式に「中小企業診断士」になることをおすすめします。

なお名刺を作るのであれば、ラクスルが便利でおすすめです。簡単な操作だけで、1000円程度でオリジナル名刺が作れます。

印刷のことなら格安・激安の印刷通販【ラクスル】
https://raksul.com/

実務補習の日程と費用

実務補習の実施日程と費用について紹介します。

実施日程について

まず実施日程ですが、通例2-3月と、7-9月に実施されます。

一気に15日受ける方もいますが、体力的にも大変なので、5日×3回=15日分を受ける方が多いと思います。

現時点で発表されている令和4年の実施スケジュールは以下のとおりです。(東京の場合)

  • 15日コース:
    •  2月3日(金)・4日(土)・11日(土・祝)・12日(日)・13日(月)
    • 2月17日(金)・18日(土)・25日(土)・26日(日)・27日(月)
    • 3月3日(金)・4日(土)・11日(土)・12日(日)・13日(月)
  • 5日コース
    •  2月3日(金)・4日(土)・11日(土・祝)・12日(日)・13日(月)

上記は、東京の日程ですので、東京以外の方は公式サイトで日程を確認してみてくださいね。

費用について

費用は、以下のとおりです。結構高額ですね。

  • 15日コース:178,600円(税込み)
  • 5日コース:60,000円(税込み)

申し込みについて

申込方法

実務補習の申込みは、公式サイトからインターネットでの申込みが可能です。

申込みにあたっては、

  • 第1次試験合格年度
  • 第2次試験合格年月日
  • 第2次試験受験番号

が必要になりますので、お手元に受験票や合格証書を置きながら、申し込みしてみてください。

【追記】令和5年2月の実務補習から、郵送による受付が廃止されましたので、ご注意ください。

 実務補習の受講申込受付につきまして、令和5年2月実施分より「郵送による受付」を廃止し、「インターネットによる受付」のみとさせていただきますので、ご了承ください。

なぜ申込みを急ぐべきか

なぜ二次試験に合格後即やるべきなのかと言えば、実務補習の枠が限られているからです。

コロナウイルス感染症の影響もあり、実務補習を受け入れてくれる中小企業も減っているらしく、受け入れられる中小企業診断士候補の数も限られています。

すでにインターネット申し込みでは、申込みを締め切っているエリアもあります。おおよそ早いと当日中に、遅くとも一週間程度で埋まっている印象です。(画像は昨年)

③中小企業診断士になってからのキャリアを考える

2次試験合格後にやっておくべきこと、最後は中小企業診断士になってからのキャリアを考えることです。

これまで試験に受かることを主眼においていた方が多く、そこまで具体的に合格後のキャリアをイメージされている方は多くないかと思います。

中小企業診断士になることがほぼ確実になった今、改めて今後のキャリアについて考えてみてください

独占業務がないのでキャリアを描きづらい

中小企業診断士のキャリアの描きづらさの要因の一つは、「独占業務がないこと」です。

公認会計士の「監査業務」といった、この資格をとったらこの業務、というのが分かりやすく規定されてないことが、中小企業診断士の難しさであり、面白さです

また中小企業診断士の方の多くは、企業内でサラリーマンをされている「企業内診断士」ですので、より一層限られた時間で、どう資格を活かすかが今後のテーマとなります。

今回は企業内診断士としてテーマとなりやすい、「転職」と「副業」について触れていきます。

中小企業診断士の転職

中小企業診断士に合格したことを機に、転職に踏み切られる方も多いです。

ケースとして多いのは、コンサルティング会社や事業会社の経営企画等への転職です。私の知人でも数名転職を決めました。

ただ、企業の求人募集要項を見ても、「中小企業診断士歓迎」ということを書かれていることは多くないですが、実際の面接で採用を勝ち取られる方は非常に多いです。

いま転職する気がなくても、転職サイトやスカウトサイトに登録して、どんな求人がでているのか、またどんなスカウトが自分に来るのかを確かめてみるのがおすすめです。

それらを知ることは、今後のキャリアを選択する上で、非常に有効な情報になります。

中小企業診断士の副業

企業内診断士として働きながら、土日やスキマ時間を使って、副業で稼いでいくパターンです。

中小企業診断士の副業として多いのは、例えば以下のようなものです。

  • スポットコンサルティング
  • 予備校講師
  • 研修・セミナー講師
  • 補助金助成金の申請サポート
  • 記事の執筆やブログ運営
HIRO
中小企業診断士の副業については、以下の記事でも詳細に解説しておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
関連記事
中小企業診断士の副業
中小企業診断士の副業で年収アップ!土日祝日のリモート稼働でコンサル案件は可能?

中小企業診断士の副業について、様々な副業の報酬相場や仕事獲得方法を紹介します。土日リモートでコンサルティング案件はあるのか、補助金申請の単価など気になる点を丁寧に解説します。

続きを見る


資格を活かすも殺すも自分次第

冒頭に書いたとおり、中小企業診断士は独占業務がなく、資格を取ったからといって、すぐに何か劇的にかわるようなものではありません。

資格をどう活かすかを考え、機会を積極的に取りに行く姿勢が大事です。一緒に頑張っていきましょう!




  • この記事を書いた人

HIRO

30代の経済産業省登録の中小企業診断士。日々の家計の節約術・決算資料から投資に役立つポイント解説を発信します。 妻と二人暮らし。夫婦でサイドFIREを目指してます。

-中小企業診断士, 二次試験
-, ,